■NISHIO GARAGE■
Release 2002
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2002 Vol. 1 issued Feb. 4 全日本ラリー選手権四駆部門第1戦 The Snow in Hokkaido
スノーマイスター西尾、惜しくも7連覇を逃す 〜 それでも2位を得て今季も上々の滑り出し 〜 2002年全日本ラリー選手権はここ数年と同じく、その名称どおり雪の北海道を舞台とするThe Snow in Hokkaidoで幕を開けた。このラリーは1996年の第1回以来昨年まで、西尾雄次郎が6連覇中。その西尾のタイヤ サプライヤーがブリヂストンに変わった今年、「スノーマイスター」はどういう戦い方をするのかが注目されていた。
2月2日月土曜日、千歳上空は快晴。ラリーがスタートする午前9時には、気温はマイナス2度まで上昇した。この時期のこの地域にしてはかなり高めだ。スノーラリーのSS1は、他のラリーと比べてもペース判断が特に難しいが、今年はなおさらだった。ラリーの前週に降った雨で路面を浸した水が、その後の冷え込みで凍って林道はスケートリンク状態。しかも、滑って飛び出そうとするクルマを止めるほど高い雪カベはなく、コース脇はすぐに立木だ。グリップ限界の読みが少し甘いだけで、取り返しのつかないことになってしまう。 雪の怖さを知り尽くしている西尾は、路面のグリップを慎重に確かめながらスローペースでスタート。一方、「去年の最終戦以来一度も練習してないので、どれくらいのペースで走ればいいのかわからない」と言う石田正史は、それが功を奏したのかSS1でいきなり西尾を5秒近くも上回るベストタイム。続くSS2で西尾は少しだけスピードを上げたが、石田はSS1のペースでそのまま突っ走り、さらに差を広げた。 20分のサービスをはさんだセクション2は、セクション1のコースを再走する。路面を把握した西尾がSS5、SS6でスパートして石田に急迫し、SS7を終えた時点で0.4秒差まで詰め寄った。こうなればもう後は西尾のペースかと思われたが、雪の少ない今年は勝手が違った。1時間のサービスをはさんで舞台は別の林道に移動する。おりしも日が暮れて、昼間にいったん緩んだ路面は再び凍り始めていた。コースアウトを絶対に避けたい西尾は、ここで再び慎重な走りに切り替えたが、石田は同じ勢いで攻め続ける。SS10を終えると、石田と西尾との差は7.1秒にまで開いていた。 SS8の再走となるSS11で西尾は再びスピードを上げたが、石田が踏ん張って僅差ながらもベストタイムを奪い、反撃を許さない。そして迎えた最終のSS12、西尾が渾身の走りでベストタイムを奪うも、時すでに遅し。優勝が見えた石田はステディな走りに切り替え、その差を守りきった。こうして石田は西尾の同一ラリー7連勝を阻むとともに、自らが築いてきた2位の連続記録に、5年目にしてやっと終止符を打つことになった。 連勝記録更新は成らなかったが、新しい体制で臨んだ最初のイベントで2位を得たのは、西尾にとって幸先の良いスタートといえる。連勝はいつか必ず止まる。一つの連勝記録が終われば、また新しい連勝記録をめざして戦えばいい。 西尾雄次郎のコメント 「今回のインプレッサは、サスのセッティングやファイナルギヤ比、デフなどを含めた総合的なパッケージングが素晴らしい仕上がりになった。それに加えて、34mm径のリストリクターを付けたエンジンは、中低速域のトルクが厚く、高いギヤでの走行が可能だったので、今回のように路面のミューが極端に低くてしかも路面状態が刻々と変化するようなコースでも、安定したトラクションが得られてとても扱いやすかった。 ブリヂストンのポテンザRE320Rを最後に履いたのは91年初頭だから(注:91年までブリヂストンと契約していたが、92年にファルケンに移籍したため)、もう11年も前のことになるが、久しぶりに履いてみて、そのフィーリングの良さに驚いた。今回、そのタイヤの市販品でじゅうぶん他社の最新スペックと勝負できたのは、当時のブリヂストン製ラリースタッドレスの性能が、10年以上他社より先行していたということかもしれない。」
Cクラス競技結果(出走15台、完走13台)
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